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技術紹介/create technology

新幹線から新幹線へのアルミ水平リサイクル実現

●背景

天然資源の採取や消費の増加に支えられ急激な経済成長を達成しましたが、一方、地球環境問題、地球温暖化、廃プラチック問題等、様々な環境への悪影響を引き起こしてきました。限りある資源を無尽蔵であるかのように使い続けることも、いま以上に環境問題を拡大させることも許されません。経済成長や便利さを維持しつつ、エネルギー消費を減らしていく、即ち「経済成長」と「天然資源の利用」や「環境影響」の両者を切り離す「デカップリング」が重要となっています。

持続可能な社会を目指すためには、デカップリングが重要

●あるべき姿

線形経済(Linear Economy)から循環経済(Circular Economy)へ

大量生産大量販売に例えられるような資源を消費して廃棄するという一方通行の線形経済から、消費された資源を回収し、再生・再利用し続けることで、資源制約からデカップリングされた経済成長を実現する循環経済(サーキュラー・エコノミー)への転換が重要視されています。資源の効率的な利用により資源の最大限の付加価値を生み出す社会システムの転換が必須となっています。

線形経済から循環経済へ

●成果

これまで経済産業省実証事業及びNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の実証事業において、下記の研究を行ってきました。

鉄道分野においても軽量化のためアルミ使用率が高まってきておりますが、車両の部位により使用されるアルミ合金系列が異なるために、合金系別の選別が難しく、廃アルミ材料はアルミ屑として売却され、鋳物やダイカストなどへカスケードリサイクルされていました。

カスケードリサイクルから水平リサイクルへ

私たちはこれまでの成果を基に、東海旅客鉄道株式会社・日本車輛製造株式会社・株式会社日立製作所・三協立山株式会社との共同で、新幹線に使用されるアルミ部材の水平リサイクルを実現致しました。
「新幹線から新幹線へ」「展伸材から展伸材へ」のアルミ水平リサイクルの実現は、安全性が重視される高速鉄道事業の運転車両に採用されるのは「世界初」です。

新幹線から新幹線へのアルミ水平リサイクルシステム構築

●新幹線の採用事例

2020年7月より営業運転開始予定の東海道新幹線新形式車両N700Sの普通車客室荷棚及び荷棚下パネルに採用されました。

東海道新幹線 新形式車両N700S
普通車客室
荷棚及び荷棚下パネルに採用

出典:東海旅客鉄道株式会社

参考資料:次世代高度水平アルミリサイクルで実現する Circular Economy (PDFファイル)

Index
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